まずHOTARUは、実際の組立現場に赴き、使用されているマニュアルと現場での実作業の動きを詳細に観察しました。
すると、多くの作業者がマニュアルを読みながら作業するのではなく、習熟や経験を頼りに進め、手が止まったときに初めてマニュアルを開いている実態が明らかになりました。ページをめくる余裕がない作業環境では、長文のマニュアルは機能せず、直感的に理解できる情報設計が不可欠です。
そこでHOTARUは、文字に頼らず色や図、イラストを用いて視覚的に手順を伝える「シート型マニュアル」への刷新を提案。工程ごとに1シートで完結する構成とし、必要な情報をひと目で把握できるよう再設計を行いました。
視覚的な手順の提示により、組立作業のスピードと精度が大幅に向上しました。その結果、施工時間は4時間 → 1時間に短縮(75%削減)。
さらに言語に依存しない設計により、海外向け製品では翻訳や印刷コストも削減。
現場に寄り添った設計とビジュアル伝達が、グローバルかつ効率的なモノづくりを支える仕組みとして、D社様に高く評価されました。